車載動画の露出設定の話
車載動画を撮る時のカメラの露出設定の話です。通常は自動露出 (AE = Auto Exposure)が基本です。マニュアル露出で撮ることは殆ど無いです。これは、走行しているため明るさがかなり変わるためです。(トンネル等や車の向きで)
通常、動画を撮影するときに、カメラは以下のパラメータを操作して露出(明るさ)を調整します。
通常、動画を撮影するときに、カメラは以下のパラメータを操作して露出(明るさ)を調整します。
・ シャッタースピード
・ レンズの絞り(aperture)
・ ISO感度
・NDフィルタ(ない場合もある)
シャッタースピードを遅くする(露光時間を増やす)と明るくなり、早くすると暗くなります。
・ レンズの絞り(aperture)
・ ISO感度
・NDフィルタ(ない場合もある)
シャッタースピードを遅くする(露光時間を増やす)と明るくなり、早くすると暗くなります。
レンズの絞りを開けると明るくなり、絞る(閉めると)暗くなります。
ISO感度(受光素子の増幅度)を上げると、明るくなり、下げると暗くなります。
ISO感度(受光素子の増幅度)を上げると、明るくなり、下げると暗くなります。
それぞれ、上げたり下げたりすると明るさ以外にも影響が出ます。
このため、動画では、以下のような設定で撮ることが多いです。
・ シャッタースピード (180度, 30fps であれば 1/60 sec)
これは、フレーム間の繋がりのためにこの設定がいいということです。
スポーツなどでは、90度とかでとることもあるらしいですが、一般的には180度だそうです。
シャッタースピードが速いとパラパラします。シャッタースピードが遅い場合、被写体ブレを起こして全体的に絵がぼやけることがあります。
スポーツなどでは、90度とかでとることもあるらしいですが、一般的には180度だそうです。
シャッタースピードが速いとパラパラします。シャッタースピードが遅い場合、被写体ブレを起こして全体的に絵がぼやけることがあります。
・絞り (Aperture) (F=2.8 であれば F=4.0, F=5.6位)
レンズによって一番よく映る絞りがあるのでその設定にします。広角レンズだと開放(全部開いている)から少し絞った状態が一番よく映る場合が多いです。(レンズによります) 明るめのレンズだと、絞りの設定で被写界深度がかわります。
マニュアルフォーカスにしている場合、絞りの変更で被写界深度が変わるため、ピントがずれることがあります。絞り開放でピントを合わせれば問題ないです。絞った状態でピントをあわせて絞り開放になりピントがずれる失敗は何回かあります。トンネルに入ると暗くなり絞りが開いて、ピントがずれるというのは何回かありました。ピント自体は変わっていないのですが被写界深度が変わるためピントがあっている範囲が変わります。これに気づいてからは、絞り開放状態でピントを合わせるようにしています。
レンズによっては、絞りの変更がカクカク変化するものもあり、気になるのでできれば撮影中には変更したくないパラメータです。絞り優先AEはほとんど使うことはありません。
また、レンズによっては、F22位まで絞ると小絞りボケをおこしますので、絞りの上限はF10くらいまでになるようにした方がいいです。シャッタースピード優先AEで、1/60秒と設定するt晴れの日は最大まで絞られるようになります(NDがない場合)、この状態だと回折現象でぼやけますので、注意してください。
レンズによって一番よく映る絞りがあるのでその設定にします。広角レンズだと開放(全部開いている)から少し絞った状態が一番よく映る場合が多いです。(レンズによります) 明るめのレンズだと、絞りの設定で被写界深度がかわります。
マニュアルフォーカスにしている場合、絞りの変更で被写界深度が変わるため、ピントがずれることがあります。絞り開放でピントを合わせれば問題ないです。絞った状態でピントをあわせて絞り開放になりピントがずれる失敗は何回かあります。トンネルに入ると暗くなり絞りが開いて、ピントがずれるというのは何回かありました。ピント自体は変わっていないのですが被写界深度が変わるためピントがあっている範囲が変わります。これに気づいてからは、絞り開放状態でピントを合わせるようにしています。
レンズによっては、絞りの変更がカクカク変化するものもあり、気になるのでできれば撮影中には変更したくないパラメータです。絞り優先AEはほとんど使うことはありません。
また、レンズによっては、F22位まで絞ると小絞りボケをおこしますので、絞りの上限はF10くらいまでになるようにした方がいいです。シャッタースピード優先AEで、1/60秒と設定するt晴れの日は最大まで絞られるようになります(NDがない場合)、この状態だと回折現象でぼやけますので、注意してください。
・ ISO感度
できるだけ低いほうが高感度ノイズが少なくなります。上限は、できればISO3200までで抑えたいところです。(GH4の場合)、6400まで上がってしまうと、かなりノイズが増えてしまいます。
できるだけ低いほうが高感度ノイズが少なくなります。上限は、できればISO3200までで抑えたいところです。(GH4の場合)、6400まで上がってしまうと、かなりノイズが増えてしまいます。
・NDフィルタ (固定・可変)
デジカメの場合、レンズの前に付けます。減光が固定のものと可変のものがあります。フィルタとしてつけている場合には手動で調整するため、使ったことはありません。一部のビデオカメラ等では内部にNDフィルタをもっていて自動で調整するような仕組みを持っていいるカメラもあります。
カメラの設定でPモードだと上の3パラメータを変化させレンズによって一番いい状態で撮影してくれます。但し、この設定だとシャッタースピードが早くなりすぎてパラパラ感が出てきます。
そこで、動画ではシャッタースピード優先AE(Sモード)を使うことがよくあります。明るさが変わらない場面等では、マニュアル(上のパラメータを全部指定)で撮ることも可能です。
Sモードで 1/60 とかに設定すると、カメラとしては明るめの設定なため、F=22 まで絞り、ISOは最低になり、それでも明るい場合には白飛びするような動画になってしまいます。
これを避けるためにNDフィルタを付けることで回避をするわけですが、基本的にはNDフィルタは手動ですので撮影中に明るさが変わるような車載用途では使えません。
Sモードで 1/60 とかに設定すると、カメラとしては明るめの設定なため、F=22 まで絞り、ISOは最低になり、それでも明るい場合には白飛びするような動画になってしまいます。
これを避けるためにNDフィルタを付けることで回避をするわけですが、基本的にはNDフィルタは手動ですので撮影中に明るさが変わるような車載用途では使えません。
理想としては、シャッタースピード固定、絞り固定でISO感度(+自動ND)だけで撮れるのが一番よいのですが、そのようなモードは(手持ちのカメラでは)ないです。
現在は以下の様な設定で撮っています。
現在は以下の様な設定で撮っています。
・ 晴れ(かなり明るい) Pモード パラパラする
・ 曇り (少し暗い) Sモード 雲が白飛びする
・ 夜(暗い) Sモード 光る看板が白飛び
・ 曇り (少し暗い) Sモード 雲が白飛びする
・ 夜(暗い) Sモード 光る看板が白飛び
Pモードで撮影された快晴のシーンなどは1/1200(秒)くらいまでシャッタースピードが速くなります。この為、パラパラ感が強くなります。
Sモードを使うときは、極力、露出補正等で、白飛びしないように注意しています。それでも失敗することもあるため、重要な撮影では、Pモードを使うことが多いです。
最近は、夜の撮影では、シャッタースピードを遅くするため、24pで撮ることも多いです。30pと比較するとこの方が若干明るく撮れるため、自動調整されるISOが低くなりノイズが少なくなります。
・ Pモードで撮影した動画の処理
パラパラ感のある動画も嫌いではないです。一時停止して案内板が良く見えるので。ただ、凝視していると、やはり目が疲れるので、後処理でブラーをかけたほうが見やすいです。モーションブラーも最近のものは、動き具合によってブラーをかけることができるので、便利です。(速く動いているもののみにブラーをかけるというようなことが可能です)
以前のモーションブラーだと、動きに関わらず、全体にかかるので、微妙な動きで全体的にぼやける感じになっていました。AfterEffectsのピクセルモーションブラーかRMSBがおすすめです。
但し、どちらも処理に時間がかなりかかります。