GH5 を設定してみて気づいたこと

主にDMC-GH4との比較です。
DC-GH5と12-35mm F2.8とワイコン


-  フォトなんとかが付いていない?
付属品に CD は付いておらず、PhotoFunStudioは付いていない。(調べた所、ダウンロード配布になったようです。)
 ダウンロード先:
 http://av.jpn.support.panasonic.com/support/software/photofun/download/d_pfs10xe.html
 「本ソフトウェアをダウンロードするには、DC-GH5の製造番号が必要です。
 あらかじめダウンロード前に、製造番号をご準備ください。」
 だそうです。いずれ試してみたいです。

- ストラップの取り付け
 GH4 と同じ、チャリチャリ音が録音されるかも。
 ストラップそのものはGH4と同じ。(GH4の刺繍がGH5になっただけ)

- フラッシュがないので、画面にフラッシュ禁止マークが常に出ている

- 重くなった
 ずっしり、下の写真はGH4との大きさの比較

GH5 と GH4 (撮影はGH3)


- GH4では設定のヘルプが画面上に出るようにできたが、GH5では出いない。設定すれば出るかも?

-  マニュアル露出設定でISOオートができるようになった。
 GH4ではクリエイティブ動画の「M」(マニュアル露出)モードでは使えなかった。
 クリエイティブ動画でも使えるみたいです。

- ボタンの配置はGH4とほぼ同じ。
 ジョイスティックのようなものが増えた。ボタンを押した感じは若干硬くなったような。

- 電池も同じ
  電池の減りはGH5の方が速い感じ。

- 録画された MOV ファイルが分割されなくなった。
 うーん、これはどうなのかなぁという感じです。分割されていない方が少しは編集が楽なのですが。GH5ではまだないですが、撮影中にカメラが固まった場合(電池を抜かないと復帰しないような状況になった場合)、当然、ファイルは書き込み中なので壊れます。この時に、書き込み中の4Gbyteのファイル(最大約6-7分)が撮影できていないか(分割されている場合)、撮影開始からのファイルが撮影できていないかで大きな差があります。車載動画では1回の撮影時間が一時間以上になることもあり、これが全部撮れていないとなるとダメージが大きいです。SDカード2枚刺しで同時記録をしてもカメラが固まると多分だめです。

- GH4 で使えていたSDカード (SDXC U3) の内、一枚が転送レート不足で停止した。
 GH4 の発売時に買った128GbyteのSDXCカード (トラセンド)
  録画モードは、4k422 10bit 150Mbps
2枚差しで1枚目がレート不足で停止した場合、2枚目に記録を継続してほしいですが、停止する仕様のようです。2枚目で停止した場合はその場で撮影が停止します。これが原因で柳沢峠が撮れませんでした。

- V-Log l のキーは別売り、GH4と同じ(DMW-SFU1 - 別記事にあります)
 インストールは難なく終了。
 GH5では、画面表示時にLUTを当てて表示できるようになった。

- キットレンズ (LUMIX G VARIO 12-60mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S. H-FS12060)
   かなり軽い。12-35mm F2.8 とは写りが結構違う。(と思う)
 LED光源のゴーストは、上のレンズと比較するとかなり抑えられている!
 その他の比較は未実施。

- シャッター音はGH4とは若干異なる。

- 超解像の「拡張設定」がない。(「中」で代用)

- シネマ 4k (4096x2160)がシステム周波数59.94 でも利用できる。

- ピクチャースタイルに 709 互換というモードが増えた。(何?)
 
- ビデオサロン (2017年4月号)の別冊付録は便利。初期設定がまとまっている。
 「動画撮影機能をマスターする GH5 ムービー ファーストステップマニュアル」

- シェーディング補正、回折補正が追加された(?)
  回折補正は、絞り込んだ状態でボケボケになるのを補正してくれるらしい。
  昼間にシャッタースピード優先で遅めの設定で撮影すると、(絞りすぎで)GH4ではボケボケになるので、これを補正してくれるのであればかなり有効。シェーディング補正については、GH4でもあると思うのだが、GH4では設定項目にはなかった。
 
- 動画の場合、手ぶれ補正に「電子補正」がある。当然、ONにすると画角が若干狭くなる。
  効果については、未試行。レンズ補正、ボディ補正、電子補正で最大5軸補正だそうです。

- 手持ちの 12-35mm F2.8 (II ではない)では、「DUAL I. S」表示、キットレンズでは、「DUAL I. S2」
  と表示されるが、効果は未試行。

- 編集について
   mov と mp4 のどちらを選べばよいのか迷う。GH4 の時は、.mov ファイルを使っていたが。。
 4:2:2 10bit と 4k60p では mp4 も mov も同じ。なぜか 4k30p 100Mbps では違いがある。(音声のフォーマットが AAC と lpcm)
   4:2:2 10bit は、編集ソフトであまり良く動かない。6kフォトのmp4ファイルは、H265 なので全くだめ。EDIUS 8.32 と Premiere Pro CC 2017 で試した。(EDIUS については、8.50で対応済み、Premiere Pro CC 2017.1.2 ではうまく動かない)
   ビデオサロンの記事で、対応予定とあったので、いずれ対応するでしょう。
  4k60p は何の問題もなし。今までの4k30pと同じ動作です。
 4:2:2 10bit がよく動かないとは、プレビューが遅い(リアルタイムで全く動かない)の一点のみです。中間コーデックに変換すれば、一応、編集可能です。EDIUS でも Premiere でも。その後、Premiere がアップデートし、Prermiere Pro Cc 2017.1になりましたが、全く映像が出なくなりました!(その後、2017年6月にリリースされた 2017.1.2 で修正されたようです)

- やはりライカのレンズが良かったかも。。F3.5 だと少し暗いかなぁという感じ。

(追記 2017.07) 以下使ってみた感想です。

- 内蔵マイクについて、
 音割しやすい気がする。マイクレベルリミッターOn/Offでも同じ。 マイクレベルリミッターONではリミッターが効きすぎなような感じがする。若干違和感があります。
リミッターOFFでは、高速道路の荒れた路面で激しく音割れします。レベル指定をしないとだめなのかも。GH4では全く問題はなかったです。
これについては外部マイクで代用可能なので大きな問題ではないです。

この動画は、マイクレベルリミッターONで撮影した動画です。

- 手振れ補正
B.I.S(カメラ本体での手振れ補正)でGH4ではなかった細かいブレが残る。レンズかもしれないが同じレンズをGH4で試すとブレは起きない。手持ちだと起きないので、車載特有のブレに対応していないのかもしれません。今のところ、回避するには、手振れ補正、全部OFFしかありません。
B.I.SのみOFFでレンズの補正のみONとかはできないので。
後処理で頑張るしかなく、結構厳しいところです。

- オートホワイトバランス
コロコロ変わりすぎな気がする。GH2の頃を思い出す感じです。秒単位で変わるような気がする。固定しないとだめなのか。

オートフォーカスについては、GH4の時から使っていないので未評価です。
車載撮影では、最近は常にマニュアルフォーカスです。

☆ SDカードの容量と撮れる時間のまとめ

4k60p、4k30p 4:2:2 10bit ともに 150Mbpsなので、このビットレートを基本としている。

150Mbps -> 150/8 -> 18.75 MByte/sec
1秒あたり18.75Mbyte必要。

1分あたり 1125Mbyte 必要。(18.75*60) これは、1.125GByte

128GbyteのSDカードの場合、約113分 約2時間弱撮れる。
256GbyteのSDカードの場合、4時間弱
512GbyteのSDカードの場合、8時間弱

6K PHOTO の場合、(200Mbps)

200Mbps -> 200/8 -> 25.00 Mbyte/sec
1秒あたり25Mbyte必要。
1分あたり 1500Mbyte 必要。(25*60)   1分あたり、1.5GByte

128GbyteのSDカードの場合、約85分 約1時間半弱撮れる。
256GbyteのSDカードの場合、3時間弱
512GbyteのSDカードの場合、6時間弱

※ 4k30p (100Mbps)の場合、上の倍の時間撮れます。

☆ バッテリーの持ちは、どうか。

GH4と比較すると、□一個になってからの持ちが長い。GH4の場合、□1個になると、残り約10分以下 (6-7分)だがGH5の場合、□1個で15分は持つ。
4k30p 4:2:2 10bit VLog-L で調布ICから大黒PAまでバッテリー1個で大丈夫だった。湾岸線の途中で□1個になったが大黒PAまでは持った。時間にして、1時間18分(サイズは、118Gbyte G=1024*1024)であった。
但し、湾岸線の途中から□1個なのでかなりギリギリの感じはあった。余裕をみて、1時間10分程度と考えると良いかも。

□3個(3段階)ではなく、もう少し細かく残容量を出してくれると有難いです。(補足: ファームウェアが上がって、4段階表示になっています)

現在の手持ちのバッテリー (GH2はバッテリーの種類が違います)
GH3 1個
GH4 2個(1個は購入時のおまけ)
GH5 2個(1個は購入時のおまけ)
ーーーーーー
合計 5個

約6時間分となる。但し、1時間10分で正確に交換できるわけではないのでこれよりは短い感じ。

+サンヨーの9Vの外付けバッテリー
どのくらい持つか未計測。

追記(2017/10/27):サンヨーのバッテリーを計測しました。
GH5 とは、GH3, GH4 のときに使っていたDCカプラー(DMW-DCC12)をそのまま流用し、サンヨーのバッテリー(KBC-SV3J) を繋ぎました。接続コードは、GH3の時に自作したケーブルです。
家の中で止まった状態で連続撮影して、約2時間20分撮影できました。電池2個分くらいです。
4k60fps (150Mbps)で撮影して、生成されたファイルが 約100Gbyte 1個と 約50Gbyteのファイル1個が出来ました。後者の50Gbyteのファイルは電池切れで撮影中に終わったと思われます。このため、50GbyteのファイルはMP4形式でなく動画としては読めませんでした。やはり、きちんと撮影を停止させて終了処理をしないといけないみたいです。これを考えると4Gbyte単位で別ファイルにしてくれたほうがいいと思います。
このサンヨーのバッテリーは買ってからすでに4-5年は経っているのと、もう売っていないので新調したいところです。バッテリー2個分というのも若干期待はずれでした。とりあえず、9Vが出力できるモバイルバッテリーなら使えるはずです。DCカプラーにACアダプターとDCインバーターという組み合わせも可能です。前に一度試しましたが、矩形波(方形波)のインバーターだったので、音声に盛大にノイズが乗ってそれ以降トラウマです。正弦波で低ノイズの品質のよいACが出るインバーターはすごくお高いので、それ以降はバッテリー派です。理想としては、無交換で6時間は持ってほしいところです。

車のシガーライターソケットから給電できるとよいのだが。。
ソニーのビデオカメラ用を改造すると可能?
シガーライターソケットの12Vは、電気的にノイジーだと思うので不安定かも。
定格は8.4Vだが、9Vでも大丈夫なので探していみたい。

純正バッテリーの容量は、以下の通り。1860mAh 7.2V
これが約70分なので、平均の消費電力は、12-13w程度となる。USBの2A (5V)では、約10wくらいなのでおそらく不足している。
USB給電のみで撮影は難しいにしても、USB給電を行うとバッテリーのみより長時間撮影できるようになるといいなぁと思う。

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